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『行動観察の誤解・・・・・ブレない母になる』

2022/11/16(水)
 さて、始まりました2023年度のbeeline-kのブログ第1回目です。

普段から、このサイトに訪問して下さっている方は、既にご存じかと思いますが、私は「行動観察専門教室ensemble(アンサンブル)」というお教室で、子ども達にリアル(対面)で小学校受験の指導をしております。

『行動観察』→それは、今やほとんどの学校で、当たり前のように重視されているお試験の項目です。

ですが、私が考えている「行動観察」と、お受験一般で理解されている「行動観察」とは少し違っているようだ・・・ということを、今年もつくづく感じました。

一般に認知されている行動観察とは、
●お友達と一緒に相談をしながら、集団制作や集団絵画に取り組む
●ごっこ遊びや自由遊び、ゲームをする
ということだけを指しているようです。

でも、実は「行動観察」として見られている(←観察されている)ことは、もっと身近なことであり、もっと広範囲にわたっています。

「行動観察」は、挨拶、姿勢、話を聞く態度、返事、言葉遣い、立ち居振る舞い、物の扱い、思いやり、道徳心、正義感・・・・・等、生活のすべてに関わっているのです。簡単に言ってしまえば、ご家庭での「躾」ができているかどうか?のテストです。

なぜ、学校側は「行動観察」のお試験として、お友達と関わらせる集団の取り組みをさせるかと言えば、それを観れば「子どもの素の姿」=「ご家庭の躾」がわかるからです。

ペーパーテストや運動、個別、面接では、なかなか見えてこない子どもの普段の様子も、楽しい課題を与え、子ども達がリラックスして気を許した瞬間に出てしまうものなのです。
これから始まる長い学校生活の間、お試験中のように、ず~っと緊張しているなんて、あり得ませんからね。

どんなに頭が良くても、どんなに人前で堂々と発言ができても、どんなに絵が上手だとしても、基本的な生活習慣が身に付いていなかったり、周りと円滑なコミュニケーションが築けなかったり、自分のことしか考えられない自己中心的なタイプの子どもは、今後の小学校生活の足並みを乱す可能性があります。それを防ぐための「行動観察」です。

私は「行動観察は躾」と言いました。
その「躾」とは「良い行いが身に付いている」ことであり、それは態度を観ればわかります。
態度とは「心の能力」であり、能力とは「意識しなくても、当たり前にできること」です。

なんとなく、ご理解頂けたでしょうか?
小学校受験をするからには、行動観察を無視することができません。そして、受験が終わったその先も、ずっと持ち続け、大切にしなければならない「心の在り方」です。基礎を作るのは「今」です。

『お子様に小学校受験をさせる』と決めたことで、こういった大切なことに気付かされ、取り組むことができるチャンスに恵まれたことを、超ラッキーと思って下さいね。

そして、これからお子様と一緒に1つひとつ学んでいくことは、大人にとっても復習であり、時には初めて学ぶことであり、「幸せな人生を送る為の術である」と考えて下さい。

先ずは、自分自身の心の在り方を整え、お子様の見本となることです。
そういった意識をすることで、この1年間ブレることなく、丁寧に過ごすことができます。受験のその先の未来へ・・・・それを見据えてスタートをきりましょう。