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『本番まで半月、まだまだ時間がある?orもう時間がない?』

2022/10/12(水)
 東京の本番が、半月後に迫ってきました。事前面接も始まっていますので、お子様よりもご両親の方が緊張感Maxでしょう。なんだか何をやっていても、頭の片隅に「本番」の文字が浮かび、ふわふわした不安定な道を歩いているような気分ではないか・・・と思います。

でも、「私がこんなことじゃダメだわ!」って、ご自分を責めたりしないでくださいね。皆さん、同じなので大丈夫ですよ。

ただ、その不安なお気持ちは、お子様にストレートに響いてしまうので、表には出さないように注意して下さい。
お子様にイライラをぶつけることは無いと思います(←お父様には、多少あるかな?)が、不安なあまり、塾の予定をビッチリ入れて、前日まで、とにかく詰め込むだけ詰め込もうなんて思っていませんよね。幼児に一夜漬けはできません!

本番までの半月を、上手に過ごす方の考え方は「まだ時間がある!」です。
そして、不安や焦りを感じている方ほど「もう時間がない!」と思ってしまいます

子どもの感じる時間の流れの速度と、大人の感じるそれとは、4倍違うと言われています。
ですから、大人にとって「時間がない」と思っても、子どもには「まだ時間がある」なのです。そこは、子どもの時間に合わせて考えましょう。

この時期は、今までの復習を大切にし、とにかく平常心で過ごすことが最優先です。

特に、ペーパー対策では、「時間がない」と思って、追い込みの応用問題ばかりをしていると、着実に点が取れるはずの基本問題でケアレスミス、または時間切れになる事態に見舞われ、子どもまで「時間がない!」になってしまいます。難しい問題に慣れていると、「こんな簡単な問題、変じゃない?」と勘ぐって、シンプルに考えられなくなるからです。

逆に、簡単でスラスラ解ける基礎問題に取り組んでいたお子様は、「私はできる!」と自信を持つので、超難しい問題も奇跡的に解いてしまうことがあります。時間内にも間に合い、まさしく「時間がある」ですよね。

どちらも、極端な話のようでありますが、案外、何人もの受験生の親御さんが経験していることです。なので、私は強く後者をお勧めします。

その他も「まだ時間がある」と思っている方は、お手伝いや運動の習慣、本を読む、お絵描きをする、自由に遊ぶことに、時間を使います。今まで通り、1日1歩ずつ成長するように、受験本番までの日々を家で過ごします。
「時間がない!」と思っている方は、バタバタ動きますので、お子様の気持ちも落ち着きません。外に出ることが多いと、人と比べる機会にも多く遭遇するので、更に焦ったり落ち込んだりします。

ですから、過度に出歩くことを止めて、家でできることをしながら過ごして欲しいと思います。

そんな、ご家庭での生活の中で、お母様にアドバイスしたいことが2つあります。
1つ目は、お子様が自主的に「やりたい」と言ったことは、できるだけやらせてあげること(危険なチャレンジはもちろんダメですけどね)
2つ目は、お子様の話をよく聞いてあげることです。

特に「お子様の話を聞いてあげる」ことは、この時期だけでなく、今後もずっと心掛けて頂きたいのです。なぜなら、お子様の心が安定するからです。

ですから、話している時に、途中で口を挟んだり、否定的な言葉を言わないで下さい。目を合わせて、相槌を打って続きを促し、うんうんと頷きながら、時間が掛かっても最後まで一生懸命に聞いてあげます。

そうすることにより、「自分の話を真剣に聞いてくれる人がいる」「自分は認められた」「話をするのは楽しい」という気持ちになります。これって「自己肯定感が高くなる」ということですよね。また、幼児は親の真似をしながら学びますので、自分も「相手の話を真剣に聞く」という姿勢が当たり前になります。

お試験の会場で、送り出す時に「先生のお話をよく聞いてね」なんて言葉掛けは不要ですね。

お母様自身も、お子様のお話を最後まで聞くことをしてみたら、「へぇ~この子、そんなことを考えていたんだ」なんて発見が、まだまだあるかも知れません。
是非、実行しながら、丁寧にお過ごしください。