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『夏期講習の効果を最大限に生かす方法』

2022/07/19(火)
そろそろ夏休みに入りますね。年長さんの夏は、講習会一色で予定が埋まっている方も多いのではないでしょうか?そこで今日は、講習会の受け方について、少しお話しようと思います。

今回の夏期講習会が、初の講習会になるお子様もいるかもしれません。大人でも、初めてのことに挑戦するのは、ドキドキしたり、不安な気持ちになりますので、まだ幼い幼児にとっては、大きなチャレンジとなるでしょう。でも、初めてのお友達や初めての先生と関わることは、本番のお試験に慣れる為にも必要なことなので、親子共々、勇気を出して経験してみましょう。

また、夏は、お子様が大きく成長する時期です。背が伸びるなどの身体の変化もありますが、心の成長も著しいので、少し難しいことや苦手なことにトライさせるにも、最も良い時期です。

でも「伸びるか伸びないか」は、大人の関り方に掛かっていることを忘れないで下さいね。

講習会には、ご父兄が参観できる場合や、その場で評価表をもらう場合があります。
その時に、どうしても我が子のことだけが目に付いてイライラしたり、評価でご注意を受けた点を、お子様にグチグチ言ってしまいがちです。
講評で「○○していたお子様がいました(誰とは、特定されていません)」等のお話があった場合、なぜか悪い情報に限って「先生が○○したお友達がいたと言ってたけれど、あなたじゃないわよね」と問いただしたりします。
なぜか、良いことを言っている時は、確かめていないのですよね(笑)
あとで「この間の、良い行動をしたお友達は~ちゃんのことですよ」と教えると、「え~、そうなのですか?絶対違うと思ったので、褒めてませんでした」という返答が帰ってきます。

講習会をどういう目的で受けるのかを、ご両親が明確にして臨むことが大切です。(←お子様にはわからないことなので、言わなくていいですよ) 
例えば、
「個別テストがある学校を受けるので、その時の姿勢や受け答えを習い、問題に慣れさせよう」
「ペーパーの進みが思うように行かないので、復習の為に使おう」
「初めてのお友達と話し合ったり、協力ができるように、その方法を学ばせよう」
などです。

私は、幼児に「何かを早急にできるようにする」というのは、無理だと思っています。
コツや方法を教えてできるようになることはあっても、急激に大きく変わるようなことはありません。もし、変わったと思うことがあるとしたら、それまでコツコツとご家庭で努力してきた結果が、たまたま夏期講習の場で成果になって表れただけ・・・・・と思っています。

ですから、そもそもご両親が、お子様ができなかったことや、以前やったことを忘れてしまっていることを、怒るのはおかしいのです。目的である「本番に力を出す為の練習」としてやっていることから、ズレています。

講習会を受けたら、できた・できないで終わらせず、きちんと復習をすることです。できなかったことがあるなら、その日のうちに、もう一度やらせてみたり、反省点がある時には、叱るのではなく、どうしたら良かったかを話し合って下さい。そうすると、お子様も明日はそうしてみよう!と思い、次に繋がって行くのです。

夏期講習中に、講師の立場から見て「○○ちゃんは伸びたな!」と思うお子様は、そういうフォローをしているご家庭です。せっかく高い費用を払って、普段経験できない挑戦をしているのですから、効果的に使って欲しいと思います。