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『褒める時のポイント』

2022/06/28(火)
普段、どのようにお子様をほめていますか?
「すごい!」「上手!」「素敵!」「かっこいい!」「よくできたね!」「頑張りました!」など、ほめる言葉はいろいろあります。そして、もちろん皆さんたくさんお子様をほめてくださっていると思いますが、どんなほめ方が効果的か考えてみましょう。

「すごい」という言葉、ついつい私も使ってしまいますが、これはただの感嘆符のようなものです。子どもには「何がすごいのか」「どこがすごいのか」「どうしてすごいのか」を伝えなければ意味がありません

例えば、絵をほめるとしましょう。「わぁ、すごいね」と言われるのと、「色がきれいですごいね」「大きく描けてすごいね」「〇〇のところを工夫しているところがすごいね」と具体的に言われるのでは、どちらが本当っぽいでしょうか?当然、後者ですよね。
具体的にほめると、お子さんも「そうか、色をきれいに塗るとほめてもらえるのか」「大きく描くといいんだ」「工夫するとほめられるのか」とインプットされると思いませんか?このほめ方だと、次に絵を描くときに、ほめられたことを気にしながら描くようになります。ただの「すごいね」よりも効果があるのです。

また、「ほめても全然響かない」という声もよく聞かれますこれは、私の今までの経験では2つのパターンがあります。

1つ目は、すでにマスターしていることを何度もほめることです。子どもは日々成長しています。その速度は毎日見ている家族でも目を見張るものだと感じます。例えば、お手伝いの洗濯物畳みだとしましょう。初めに洋服の畳み方を教えた時は、シワシワだったり、ぐしゃぐしゃだったりして上手にできませんので、丁寧に教えながら練習をします・・・・よね。そして、一人できちんと畳めるようになった時、もちろん、「お母さんが畳んだのかと思うくらい上手ね」「アイロン掛けたみたいにきれいに畳めたわね」などと、具体的にほめるでしょう。それくらいになれば、教えた畳み方は合格レベルです。それをいつまでも初めと同じようにほめていると、飽きると思いませんか?わざとらしく聞こえて、うんざりすることもあります。結果、だんだんお手伝いをしてくれなくなる場合もあります。

この場合は、「上手に畳めるようになったので、お姉さん(お兄さん)の畳み方を教えようかな」など、レベルを上げることを提案します。飽きさせないようにほめるのもテクニックなのです。 

そして2つ目、ほめられることが恥ずかしいタイプです。お父さんやお母さんにほめてもらうことは、幼児にとってこの上ない喜びです。しかしながら、ほめられることに照れてしまって、素直になれないお子さんは割と多いのですよ。その時は、お子さんの反応は無視してください!思いっきりギューッと抱きしめて、ほめちぎるに限ります。嫌そうな顔していても、内心は心躍っているはずです。腫れ物を触るような態度をしては絶対にいけませんよ! 

最後に、究極のほめ方をお教えします。それは「2度ほめ」「3度ほめ」です。お母様がほめた時は、お父様が「お母さんにほめられてよかったな」と言ってもらい、お父様にほめられていたら、お母様が「お父さんに褒められるなんて嬉しいわね」と添えてください。幼稚園や保育園の先生など、第三者にほめて頂いた時は、3回もほめることができます。これは使わない手はありません。 

お試験本番の時に「お父様(お母様)にほめられるのは、どんな時ですか」という質問は、頻繁に聞かれますので、面接練習でも使いますが、黙ってしまったり「ほめられたことありません」と言ってしまうお子さんも少なくありません。「いっぱい褒めているのに・・・・・」とお母様はおっしゃいますが、伝わっていないこと、あるのです。

ほめる時は何度も褒めて大丈夫です!印象に残すようにほめて差し上げてください。