前回の続きです。
お母様方から多く寄せられる「声が小さい」というお悩みの
原因と対策をお話しました。
ビギナー向けのお話でしたね。
今日は、ある程度 人前で話すことができるようになったけれど、
やっぱり声が小さくなってしまうことについて、2つの原因が考えられます。
今日は1つ目の原因と対策をお話します。
それは
・正解を言わなければいけないと思っている
・間違えるのが嫌(絶対に失敗したくない)
です。
小学校受験の準備を進める中で(特にペーパーの学習)で、
「正解」「不正解」という評価をされる経験が繰り返されると、
何に対しても〇か×のジャッジが付けられると思ってしまう時期が来ます。
「こんなこと言ったら、違うといわれるのではないか?」
「あとでお母様に怒らせるのではないか?」
「こういう時は、何と答えるのが正しかったっけ?正解を思い出せないな」
という思考になります。
これに陥るお子様はとても多いです。
特に女の子は、完璧を目指す傾向がありますので、100%の自信がないと
「自分の答えは持っているけど答えたくない」という状況になります。
このようになってからでは『間違っても良いから、言ってごらん』は
通用しません。
なので、そうなる前に
「いろんな答えがあって良い」
「自分が考えたことや気持ちを、人に伝えられることが、最も素晴らしい」
ということを、常に言い聞かせて、心にブレーキが掛からないようにしておきましょう。
また、ペーパーに関しても、不正解だった問題よりも正解した問題にフォーカスし、「嬉しい」「楽しい」を強く印象付けることに気をつけて学習を進めます。それには、お勉強の最後にスラスラと解ける問題を準備し、花丸をもらって気分良く終わらせることです。
既に正解を求める頭になってしまっている場合、
回復させるのに少し時間が掛かります。
とにかく、お子様自身の考えを発信できた時を見逃さずに
大袈裟に褒めることをしていきましょう。
・よくお話しできたね
・その考え、すごくいい
・お母様には、思いつかなかったわ
・もっとたくさんの人に教えてあげたいね
等など、本人に自信を持たせる言葉のシャワーを浴びせることです。
褒められている本人がくすぐったくなって、ニヤニヤしてしまうほどにべた褒めするのが秘訣です。
また「そんな良いこと、みんなにも教えてあげて!」という言い方をすると
やる気になるお子様が多いです。
早めに自信を回復させ、堂々と大きな声で発言が出来るようにしていきましょう。
次回は2つ目について、書きますね。
お楽しみに~♬