こんにちは!いつも、ブログを読んで下さり、ありがとうございます。
7月というのに猛暑が続いておりますが、皆様 元気にお過ごしでしょうか? 今秋に小学校受験を控えている方は、「勝負の夏!」と気合いが入っていることでしょう。暑さ対策を十分にし、健康第一でこの夏を乗り切りましょう。
では今回は、いきなりですが「個別テスト」のことについて、書かせて頂きます。
志望校の過去問を調べるとわかると思いますが、ペーパーテスト・運動テスト・個別テスト・小集団テスト・行動観察テスト等、それぞれの学校により試験の方法が違います。
去年、一昨年とコロナウィルスの影響があり、大勢の人数を集めてテストをすることが難しかった為、個別や少人数のテストが目立ちました。学校が求めるお子様を、感染予防をしながら、安全に見極める方法が取られた措置と言えます。
私個人の意見としましては、以前から、個別テストこそが個々人のことを一番理解できるテストだと思っています。なぜなら、言語・思考・想像・記憶・創意工夫・注意力・巧緻性・常識・生活習慣 等、問題の作り方で如何様にもポイントを絞れるからです。わからないことや初めてのことに対する、取り組み方の姿勢や、大人に対する言葉遣いや態度なども見え易く、ペーパーテストでは到底見ることのできない、そのお子様の性格や、親御さんの躾までも垣間見ることができます。
ちょっと、ドキッとされた方も多いのではないでしょうか?
個別テストを取り入れている学校の過去問題を見比べると、違いがわかりますので、是非確認してください。
そのように丁寧にお子様をチェックできるのですが、それだけ時間も掛かりますし、試験官の人数も必要になります。なので、個別テストを取り入れている学校では、試験日が何日間にも渡っていることが多いです。
さて、個別テスト対策としては3つを押さえて下さい。
1つ目はペーパー学習でやっていることが、具体物でわかるかどうかです。
本来は、「具体物で理解していることを、平面になったペーパー問題でわかるか?」なのですが、ペーパーの学習ばかりしていると、解答を知っているだけで、そこに至るまでのプロセスが理解できていないことが多々あります。それでは真の理解には繋がりませんね。ペーパー学習ばかり、ガツガツやっている方は要注意です。
2つ目は、言語です。ペーパーのように、黙って印をつけて答える問題ではないので、答えを言葉で伝えなければなりません。例えば、「仲間のカードを選んで、どうして仲間だと思ったかを説明する問題」の場合「こっちは○○だけど、これは〇〇じゃないから」の解答の仕方では不十分です。「こちらは〇〇だけど、これは▲▲だからです」と両者の違いをはっきりと言わなければなりません。また、お話作りの課題や、どう考えたか?自分の思考を言語にして伝える問題もあります。難易度が高いですね。全ての課題が会話で成り立ちますので「できました」「終わりました」も、自分から相手に伝えられなければなりません。
3つ目は、生活習慣です。創意工夫や常識、生活習慣の課題も頻繁に出題されます。これは、6歳児として、ご家庭でどれくらいのことをさせているかが、すぐにわかります。家族の一員として、様々なお手伝いをさせていれば、紐結びや配膳、ぞうきん絞りなど、生活に密着している課題はできて当たり前です。
また、ご家庭で「自分で考える時間を与えられているか」を見るには、思考や創意工夫の課題をさせれば一目瞭然です。普段から、自分で考えることに慣れているお子様は、とにかくたくさん手を動かして、やってみるからです。
反対に教えられたことしかできないお子様は、固まります。
常識に関しても、同じく、普段の生活でご両親がどのようなことに意識して育てているかがわかります。
もちろん、始めと終わりのご挨拶がきちんとできることや、立ち姿や座っている姿勢がきちんと保てることも重要なポイントになります。
次回、具体的にどのような個別テストがあるか、少し例を出してお話していこうと思います。ご家庭でも、充分に準備できる、というか、ご家庭でこそ準備すべき内容なので、日々の生活を見直して、個別テストに順応できるようにしていきましょう。