明日は「こどもの日」端午の節句ですね。準備はできていますか?
日本の文化が詰まっている行事を丁寧に経験することで、季節や食べ物、歴史をも知るきっかけになります。
行事について調べてみると、ご両親も目から鱗の情報を見つけたりして、新しい発見をお子様と一緒に喜ぶことができると思います。是非、大事に過ごして下さい。
では、先ず「こどもの日」についてお話し、次に行事のアイテムと意味をお話していきます。
「こどもの日」は、もともと「端午の節句」で、男の子の成長を祝う日でした。
1948年の祝日法ができた時に「こどもの日」という名称に変わり、「男の子だけではなく、子ども達みんなの成長をお祝いする日」に変わりました。【こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかると共に、母に感謝する日】であるとされています。
「母に感謝する」が入っていること、気付きませんでした。
すぐ後の2週目の日曜日には「母の日」がありますしね。昭和に子ども時代を送った私は、兜飾りや鯉のぼりを見るせいもあり、未だに「男の子の日」という気持ちが大きいです。
さて、次に「こどもの日」のアイテムを見ていきましょう。
★鯉のぼり~中国の登竜門伝説に由来します。鯉が滝登りをして龍になるお話は、子ども達に読み聞かせをする本や紙芝居でも出てきますので、子ども達の方がよく知っているかも知れません。「困難に打ち勝って大成する」という願いが込められています。
★5月人形~江戸時代に始まった風習で「子どもの健康と成長を願う」という気持ちが込められています。うちには、弁慶のお人形(弟の)がありました。また、兜や鎧には「病気や事故から守ってもらえるように」、弓矢と太刀には「魔除け」の意味があります。人形には「こどもの代わりに厄を引き受ける」という意味があるのですね。
★菖蒲~花菖蒲は、香りが強く、中国古来より邪気を払う薬草として扱われています。また、菖蒲湯に入ることで、邪気や悪鬼を払うと言われています。どちらも無病息災の祈りが込められています。
5月人形と一緒に飾る「花菖蒲」や「あやめ」と、お風呂に入れる「菖蒲」とは違う植物で、沼や川に群生しているサトイモ科の葉です。男の子は頭に葉っぱを巻いて、お風呂に入ったりする地域もあるようですよ。菖蒲=勝負・尚武の意味を知ると、やっぱり男の子の節句だなぁと思いますね。
※菖蒲湯には「血行促進」や「疲労回復」の効果もありますので、大人も一緒に楽しみましょう!
★柏餅~柏の木は「子孫繁栄」を意味する神聖な木として、大切にされてきました。跡継ぎが重要であった武士の時代が感じられます。柏の葉っぱは、香りづけの意味と、食べ物を運ぶ際に包む役割、手を汚さずに食べられるという利便性を考えて使われているそうです。
昔の人の知恵には、感心させられることがたくさんありますね。
★ちまき~中国から伝わってきた食べ物です。茅の葉で巻かれた「ちまき」には、災いを避ける力があるとされ、端午の節句に食するようになりました。
「男の子の成長を祝う日」から、『男女隔たりなく子どもの成長を祝う日』に変わったことは、今の時代に合っているように思います。
最近は、保育や授業中に「男の子~」「女の子~」と呼ぶことも、憚れるようになってきました。
明日の「こどもの日」は、私も意識を変えて「男の子」だけでなく「こども達皆」の成長を願い、柏餅を食べようと思います。
皆様も大切にお過ごしください✨