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『基準は何なのか?』を考えてみましょう!

2023/01/25(水)
 最近 子ども達と過ごしていると「今の子育てって、一体どうなっているんだろう?」と疑問に思う瞬間が多々あります。特に1.2歳児のお子さんの様子を観察している時、「以前はこういう子、少なかった気がする」と思ってしまいます。それは何か?

 「我慢ができない子」というか、「我慢しない子」が圧倒的に増えていると感じるのです。

子どもですから、自分の心のままに行動するのは当然ですし、それが正しい本来の姿であることも十分に理解しています。所謂「イヤイヤ期」ですからね。ただ、「いけないこと」を「いけない」と教える大切な躾の時期でもあります。そこが抜け落ちているのでは?と思うのです。

例えば、気に入らないことがあると「物に当たる子」
おもちゃを投げる・ドアを蹴とばす・手当たり次第に近くにいたお友達を突き飛ばしたり、叩いたりすることもあります。
ちょっと癇に障ることがあると、「大声で泣く子」
「片付けましょう」と言われただけで、尋常でない大声で泣いたり、ひっくり返ってギャーっと奇声を上げて騒いだりします。まるで、マンガを観ているかのような絵です。
 あと、ちょっとびっくりするのは「完全無視をする子」
都合の悪いことを言われていると、名前を呼んでも、ノーリアクションです。急に耳が聞こえなくなったのかと心配になるほど、ピクリとも反応しません。
小さいお子さんが、叱られている時に目を瞑って、見えないことにしようとする行動はよくあるのですが、「こんなに徹底して聞こえない振りができるものだろうか?」と不思議に思えます。

 これらの行動は、成長の段階でお子さんによっては「一時期」見られることではあります。持って生まれた気性や性格にもよります。ただ、今のお子さんは、その時期が長過ぎるのが、問題だと思えるのです。大体は、大人が「困ったわ」と悩んでいるうちに、子どもの方が学習していくものなのですけどね。

 どうして、このイヤイヤ時期が長引いてしまっているのでしょうか?

 それを考えた時に、先に書いた通り「いけないことをいけない」と教えていないことが考えられます。イヤイヤ期って、実は、躾のチャンスであるのに、それを上手に使うどころか、助長して「わがまま放題」にしているのではないでしょうか?

 大声で泣かれたりすると虐待を疑われる世の中ですから、「とにかく早く泣き止ませる」ことを優先してしまうのもわかります。違うことに気を逸らせて、ご機嫌を取るのも、致し方無いことなのかな?とも思います。でも、それでは、お子さんの為にはなりませんよね。

 そのような「長~いイヤイヤ期」のトンネルに滞在する子どもが多い中、自ら自分の気持ちを切り替えられるお子さんもいます。そういったお子さんは、穏やかで素直に行動しています。いけないことをしてしまっても、「これは、いけないね」と説明すれば理解して、ごめんなさいができます。結果、「おりこうさん」と褒められる機会が多くなり、より笑顔が増えていきます。

 1日のうちに何度も何度も癇癪を起して大泣きしているお子さんと、褒められながら、次から次へと新しい経験や遊びに飛び込んでいけるお子さんと、どちらが幸せだと思いますか?

 「基準は何なのか?」
お母さんが注目すべきは、世間の目ではなく、あくまでも「我が子の幸せ」です。それを考えてみると、今、どうすることが最善なのかがわかるはずです。

因みに「イヤイヤ期」を事なかれ主義で継続してしまうと、5・6歳になっても、気持ちの切り替えができず、何かとつまらないことで怒ったり、不満を抱いたりして、精神的に不安定なお子さんになる・・・という結果を、最近目の当たりにすることが多くなっています。

歳を重ねるほどに「気持ちの切り替えを早くする」ことは、難しくなります。
正に「鉄は熱い内に打て!」ですね。