今日で11月が終わりです。なんだか、時が流れるのが早くて、あたふたしております。来年は、もう少し時間の使い方を工夫して、のんびりする時間を作りたいなぁ~と思っております。この心の余裕は、小学校受験にあたる親御さんにも、とっても大切なことなので、「自分の為の時間」も、ちゃんとキープできるように、今から心の準備を始めましょう。
さて、前置きが長くなりました💦
今回は「〇〇〇遊びでコミュニケーション能力が爆上がり⤴」というテーマでお話致します。「〇〇〇遊び」とは、子ども達が大好きな「ごっこ遊び」のことです。ロールプレイングとも言いますね。
幼稚園や保育園で、おままごとをしている姿を見ると、その「ご家庭の様子」がわかります。お母さん役やお父さん役になった時の口調や態度は、こちらが「もう、そこまでにしておきましょうか?」という位に、しっかり再現されていますからね(笑)。
そんな場面を観て、赤面した経験のあるお母様も多いのではないでしょうか?
本番のお試験の自由遊びにおままごとが入っていたり、ロールプレイングで役になりきるような劇遊びの課題があるのも納得です。なかでも「おままごと」は、女子校で頻繁に出題されていますね。幼児教室の授業でも、ロールプレイングで会話力を養うことや、役になり切って演じることを、積極的に取り入れています。
課題に取り組む子ども達の姿の例も、少し紹介しておきましょう。
人前に出ることが得意なお子様は、ほぼ、躊躇なくありのままを演じることができます。反面、やり過ぎてしまって、家庭の中が丸見えになり、日常の雑な行動や普段の言葉遣いの乱れが、悪目立ちすることがあるので、危険極まりありません。
また、普段は積極的なのに、ごっこ遊びになると、途端に身動きが取れなくなるお子様もいます。これは、恥ずかしいという思いが強かったり、見られているという意識が強い(大人の目を気にする)お子様だと思われます。
自由に遊んでいる時は、親が過干渉せず、ゆったりとした視線で見守るようにしましょう。
男の子に関しては、本心では遊びたいのに、「おままごと=女の子の遊び」と思い込んでいて、頑なに拒否するお子様もいます。(年長さん位になると、そのような意識が芽生えます)ちょっと、無理にでも誘ってみると、そういうタイプこそ、心底楽しそうに遊ぶ姿が見られますので、慣れてもらいましょう。
消極的で大人しいお子様は、そもそも人と関わるのが苦手です。普段から大きな声で自分をアピールすることがないので、所作はきれいだけどお友達と関われない(一人ぼっちで遊ぶ)になってしまいます。
少しずつでも、お友達と遊ぶこと、会話しながら遊ぶことを、今から身に付けさせたいですね。
ごっこ遊びに慣れているお子様は、設定された架空の状況に、スッと入り込み、想像力豊かに、ご家庭の様子だったり、理想の自分であったりを、表現すること自体を楽しむことができます。「何事も慣れ」ですので、ご家庭でもごっこ遊びを取り入れて下さい。
ご兄姉がいらっしゃる場合は、小学校ごっこ、幼稚園ごっこ、体操教室ごっこなど、先生と生徒の役になって遊んでいる、というお話をよく聞きます。
その他、ごっこ遊びを取り入れるには、ご家族でのイベント(旅行・季節の行事・スポーツ・お買い物 etc)の前に、予行演習でロールプレイングをするのも良いですね。その日の計画をお子様と一緒に立て、楽しみにすることもできますし、新しい挑戦に挑む心の準備もできます。
そして、そんなごっこ遊びに1つの提案があります。
時々「本気のごっこ遊び」を演出して下さい。
なぜかと言えば、お教室でレストランごっこやお客様ごっこをした時に、気になる点があります。それは、食器や道具を乱暴に扱うことです。また、お箸やスプーン等、口に入れる部分をベタベタと手で触ってしまったりします。
「みんな、いつもこうやって持つの?」と聞くと
「ダメだよ!バイキンが付いちゃう」といいます。
「でも今みんな、そうしていましたよ」と言うと
「家ではやってない」と答えます。
それはその通りで、実際には、やっていないのかもしれません。でもね、先に言った通り、普段の姿が出ることが多いからこそ、出題率が高いのです。
となれば、普段から「本気のごっこ遊び」をしておく必要があると思いませんか?
紙でできたお皿とお料理であっても、落としたら割れてしまう瀬戸物のお皿に、熱々のハンバーグが乗っているように運ぶこと!
美味しい飲み物が入っているコップをどうやって持ったら、こぼさずにお客様に出すことができるか?
そんな本気のごっこ遊びをしていれば、どこでどんな遊びをしようとも、全然緊張することはありません。
ごっこ遊びは、「ない物をあるように扱う」「無の空間をあらゆる場所に見立てる」などの想像力・空想力が必要です。しかしながら、まったく経験のない「無」から「出しなさい!」と言っても無理ですよね。すべては多くの経験から発せられるものです。
ですから、何でも「本物でやってみる」「本当に行ってみる」「実際にやってみる」がポイントです。ごっこ遊びが上手になり、心底楽しめる子になる方法です。
更に、そのような時間を取るのが、どうしても難しい場合は、本をたくさん読むことで補充していきましょう。空想の世界に入るスイッチを作ることができますよ。