「ごっこ遊び」

 早速ですが、今日は子ども達が大好きな「ごっこ遊び」について書きます。ただのごっこ遊びではなく、『本気のごっこ遊び』の勧めです!

 幼稚園や保育園で、おままごとをしている姿を見ると、その「ご家庭の様子がわかる」というのは、皆さんご存知だと思います。お母さん役やお父さん役になった場合、口調や態度まで、こちらが「もう、そこまでにしておきましょうか?」という位に、しっかり見せてくれますからね(笑)

 なので、女子校の行動観察のお試験には、自由遊びにおままごとが入っていたり、ロールプレイングで役になりきるような課題が多いのではないかと思います。そんなことを思いながら、授業でもロールプレイングで会話力を養うことや、役になり切って演じることを、多く取り入れています。

 この課題は、人前に出ることが得意なお子様は、ほぼ、躊躇なくありのままを演じることができます。その反面、やり過ぎてしまって、家庭の中が丸見えになっていることもあります。また、普段は人見知りではないのに、ごっこ遊びになると、途端に恥ずかしがるお子様もいます。そこは、慣れなのですが、嫌がって避けているといつまで経っても上手くできるようにはならないので、楽しくなるまで、遊びに誘い入れて下さい。(特に、男の子は遊びたいのに、ごっこ遊びに入れないタイプもいます)

 逆に、大人しいお子様や、人に観られていることを変に意識するタイプのお子様は苦手です。普段から大きな声で自分をアピールすることがないので、所作はきれいだけどお友達と関われない(一人ぼっちでで遊ぶ)になってしまいます。少しずつでも、お友達と遊ぶこと、会話しながら遊ぶことを、身に付けさせると良いですね。また、変に意識するタイプは、歩き方さえもギクシャクして可笑しなことになりますので、慣れさせて下さい。

 レストランごっこやお客様ごっこをした時にありがちなことで言えば、食器や道具を乱暴に扱うことです。また、お箸やスプーン等、口に入れる部分をベタベタ触ってしまったりします。「みんな、いつもこうやって持つの?」と聞くと、「ダメだよ!汚いから」といいますが、「いえいえ、みなさん、今、そうやってましたよ」と言うと「家ではやってない」と答えます。それはその通りだと思うのです。でも、先に言いました通り、普段の姿が出ることが多いので、テストの課題に入っている訳です。

 となれば、普段から「本気のごっこ遊び」をしておく必要があると思いませんか?紙でできたお皿とお料理であっても、落としたら割れてしまう瀬戸物のお皿に、熱々のハンバーグがのっていると思ったら、どんな風に運ぶか。美味しい飲み物が入っているコップをどうやって持ったら、こぼさずに出すことができるか。そんな本気のごっこ遊びをしていれば、どこでどんな遊びをしようとも、ぜ~んぜん緊張することもなく、動作もきれいで、演技力も抜群のはず!

 と思いませんか? 是非、ご家庭では「本気のごっこ遊び」をたくさん取り入れて、お母様も役になりきって、お子様と遊んでください。

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