「イメージする」

 願書の提出が終わり、後は本番を待つだけ!と思ったら、今度は受験番号と共に「面接資料」なるものを頂き、また更に文章を書く日々・・・・・お受験あるあるですね(笑) ただ、願書を何度も何枚も書いているので、それほど時間を掛けず書けますよね!と言いたいところですが、いいえ、かえって本番までの時間をたっぷり掛けて書き直すと、強い文章が書けると思いますので、情熱を注いでください。

 さて、今回は良いイメージをすることを、提案いたします。

 「ビジュアライゼーション」をご存じですか? 語源は英語の「Visualization」=「視覚化する」です。よくスポーツ選手などが、自分が優勝して金メダルをもらっているシーンを、常に頭に描きイメージトレーニングをするという話を聞きますよね。それです! 成功のイメージを自分の頭の中で想像し、細かい所までリアルに映像としてうつして観ることで、本番に身体が無意識に想像したことに合わせようとするという「脳の仕組み」です。

 受験勉強をしてきた今までも、意識的にビジュアライゼーションを取り入れて、準備を進めてきた方もいらっしゃると思います。また、無意識になんとなくやっていた方も、多いのではないかなと思います。なぜなら、ネガティブなイメージをしていたら、ここまでたどり着いていないからです。心配や不安に打ち勝って、本番を迎える段階になっている皆様は、ポジティブなイメージでここまでやって来たと確信しています。因みに、ネガティブなイメージを持つと、ネガティブな現実が目の前に現れますので、ここからは、絶対にポジティブ・オンリーでいきましょう。

 イメージするのは、遠い未来「お子様が幸せな大人になっているイメージ」そこに自分がいて、それに対する感情を想像することが大切です。そして、ちょっと先の未来「来年の4月に志望の学校の制服を着て、学校名の入った門の前で記念撮影をしているイメージ」してみます。お母様自身も、新調した春らしい明るい色のスーツを着ています。お父様もいつもより自信満々の笑顔です。あとは、ごく近い未来「試験当日~合格の瞬間まで」も、イメージします。パソコンの前にドキドキしながら、発表時刻を待っている姿も想像します。そして「ポチッ やったー!」というイメージ等。

 当日、両親面接や親子面接がある方は、面接官の前で適度な緊張の中、雄弁に志望動機やお子様や家族に関することを笑顔で話している自分を、想像してみて下さいね。

 このビジュアライゼーションは、やればやるほど効果があります。イメージも上手になります。そして想像することが楽しくなります。なぜなら、ポジティブなイメージしかしないので、当然ですよね。幸福感、達成感、高揚感、充実感を味わって下さい。想像した映像を見るだけではなく、その時の匂い、聞こえてくる音、握った子どもの手の感触、又は喜んで抱き合った時の人のぬくもりも感じて下さい。普段、私も授業のシミュレーションをする度に、常にビジュアライゼーションをしています。もちろん、合格のイメージ、来年の入学式のイメージもしていますよ。

 この時期は、とにかく暇さえあれば、ビジュアライゼーション!! それしかありません。

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