緊急事態宣言、延長されてしまいましたね。しかしながら、収束の兆しも見えてきましたので、5月末の解除に期待して、もう少しの間、みんなで頑張りましょう!
さて、本日は笑顔について書くことにしました。
先ず、どうしてこの時期に「笑顔」が気になったのかをお話します。小学校受験の塾において、毎年、子ども達やお母様方の笑顔が見られなくなってくる時期は、もう少し後です。(これは、私だけの解釈ですが)例年ですと、模擬テストを何回か受けた辺りと、学校の説明会が多く開催される6月頃、お母様の表情が変わるように思っていました。それは仕方のないことで「合格者の人数に対して、こんなに受験する人がいるのー!」と驚くのも無理はないのです。すっかり自信を無くすか、逆に今まで以上に闘志を燃やすようになるかのどちらかです。
そして、明らかに様子が変わったお母様から、ストレートに影響を受けるのがお子様です。緊迫感で、笑うことを忘れてしまうお子様は少なくありません。長く続く場合は、笑えないまま夏を越えてしまうこともあります。
さてしかし今年は、模擬テストがコロナウイルスのせいで開催されていません。それに、学校説明会も今は未定になっている学校や、リモートになることが決定されている学校も多々あります。
なのに、なぜ今、「笑顔」なのでしょう。
この緊急事態宣言の自粛生活の中で、リモートレッスンが注目されるようになりました。私は、バリバリの昭和生まれですので、デジタルには苦手意識があります。また、幼児期にスマホやPCなどの画面を長時間観せることに抵抗がありました。しかしながら、今回のようなことがあり、必然的に使わなければならない状況になりまして、いろいろな気付きもありました。一番感じたのは「時代は変化している」ということです。子ども達が成長して大人になる頃には、今よりも更にデジタル化が進むことは明らかであり、それに触れずには生きてはいけないということです。世の中の波に逆らっても仕方がありません。ここは、上手に付き合っていく方法、マナーを守って使いこなせる人間になるように、子ども達を育てることが必要だと思いました。
話が逸れましたが、上記のような理由から、自分もリモートを経験する為に、いくつかのオンラインサロンに参加したのです。そこで画面を観ていて気になったのが、「笑顔」でした。何人もの顔が並んでいる画面を観ている時、にこにこしている人や、リアクションの大きい人に目が行き、自然と何度も見ていることに気付きました。そして、これって「入試の時の試験官も同じように見えているのではないかしら?」と思ったのです。
普段、授業をしている時、私達講師は、子ども達のことを把握しておりますので、このお子さんは「積極的で意見をどんどん言う」とか、このお子さんは「理解しているけど自分からは出てこない」とか、「精神年齢が高めで子どもらしいリアクションをするのが恥ずかしいタイプ」とか・・・。そんなことを頭の隅に置きながら授業をするので、万遍なく全員を見ようと意識しますし、ジャストなタイミングで引き出そうと声を掛けます。
でも、当日に初めて会う試験官はどうでしょうか?個人の情報がなかったら、「今、私が感じているオンラインと同じように、見えるのではないかしら?」と思ったのです。やはり、明るい子は目立ちます。にこにこ笑顔の子には、何度も目が行きます。(人間ですから)そんなことをふっと思い、早めに笑顔を出せるように準備して欲しいと思いました。
お子様と一緒に鏡を見て、いろいろな笑顔をしてみましょう。本当に笑っちゃうと思いますが、それで良いのです。笑う顔を見ると、嬉しくなります。そしてその喜びが心に伝わり、また笑ってしまうのです。
たくさん笑って、笑顔の達人親子になりましょう!